視力回復

視力回復研究所あいらぼは視力回復に関する様々な情報を紹介しています。目に関する用語についてもまとめています。

加齢黄斑変性とは

加齢黄斑変性は、網膜の黄斑〈おうはん〉というところに異常な老化現象が起こり、視力や視野が低下してくる病気です。時には失明する場合もあります。
以前は老人性円板状黄斑変性症と呼んでいました。
黄斑は網膜のほぼ中央にあり、ほかの部分の網膜に比べて視機能が格段によく、物を見る要の部分です。文字を読むとき、読み取る文字は常に視野の中央の黄斑で読まれていて、そこから数文字でも外れたところにある文字は、相当読みづらいものです。
黄斑の中央、直径約0.2 ~0.35mmにあたる中心窩〈ちゅうしんか〉は、とくに視機能が鋭敏な一点です。視力検査でいう「視力」とは、中心窩の視力のことです。眼底の病気の治療は、この中心窩の機能をどれだけ回復・維持できるかが大きなポイントです。

一番見たいところが見えなくなる

加齢黄斑変性の症状は、視野の中央がよく見えない、ゆがむ、暗く見える、などです。最初は片方の眼に起きて程度も軽いために、患者さん本人は年のせいにして見過ごしていることも少なくありません。しかし、徐々に、病型によっては急速に、視力が低下してしまいます。通常、中央以外の視野は保たれ全く光を失ってしまうことはまれですが、見たいところが見えず読みたい文字が読めないという、とても不便な状態になってしまいます。
欧米では中途失明原因のトップが加齢黄斑変性です。日本でも増えていて、2004年には身体障害者手帳の取得原因の4位になりました。患者さんのほとんどは60歳以上で、女性より男性に多いという特徴があります。

自覚症状

初期症状としては変視症を訴える人が多く、それをきっかけに眼科受診をし、この疾患に気づく方が多い。その後病状の悪化ともにゆがみが強くなり、眼底出血などにより視力低下、中心暗点がみられ、失明に至る場合もある。