視力回復

視力回復研究所あいらぼは視力回復に関する様々な情報を紹介しています。目に関する用語についてもまとめています。

レーシック

レーシックとは角膜屈折矯正手術の一種で、目の表面の角膜にエキシマレーザーを照射し、角膜の曲率を変えることにより視力を矯正する手術です。
レーザー機器もしくは、マイクロケラトームと呼ばれる眼球用カンナで角膜の表面を薄くスライスし、フラップ(ふた状のもの)を作り、めくる。表出した角膜実質層にエキシマレーザーを照射し、一部を削る(蒸散させる)。その後、フラップを元の状態に戻し、フラップが自然に吸着する。角膜中央部が薄くなるため、角膜の曲率が下がり(凹レンズを用いたのと同じ効果)、近視が矯正される。視力は術後直後から1日程度で矯正される。視力が安定するには1週間から1ヶ月程度を要し、90%以上の人が裸眼視力1.0以上になる。

フラップは時間の経過とともに安全な強度に近づくが、元には戻らない。強い外圧がかかるとフラップがずれる場合がある。このため格闘技の選手等、顔面に衝撃を伴う職種には向かない。フラップを作らずに角膜上皮から削ることで屈曲率を矯正するPRKや、フラップを再生させることが出来るラセックと呼ばれる同種の手術もあるので、特にスポーツ選手はこちらを選ぶこともある。

角膜に一定の厚さが必要なため、角膜が薄い場合や眼に疾患等を抱えている場合は、手術が受けられない。また、近視の進行する10代などの若年者は手術が受けられない。近視遠視乱視を矯正するための手術であるので、加齢により進行する老眼には有効でない。モノビジョンと呼ばれる片方を遠視用、もう片方を近視用とする手術も存在する。

レーシックの手順

1:麻酔

image1 点眼麻酔をし、眼を洗浄。

2:フラップ作成

image2 マイクロケラトームという器具、またはレーザーで角膜表面にフラップを作成。フラップはフタのようなもので、このフタを開いたところにレーザーを照射して角膜の形を変える。

3:レーザー照射

image3 レーザーで角膜の形を修正。レーザーにはアイトラッカーという優れた機能が備わっており、手術中に眼が動いても、コンピューター制御によりレーザーは正しい位置に修正される。

4:フラップを戻す

image4 レーザーの照射時間はわずか数十秒。角膜の形を修正したらフラップを元の位置に戻す。

5:洗浄

image5 最後に眼を洗浄。手術の所要時間は、なんとわずか10分程度。やがて角膜は自然に接着。

合併症の危険性

レーシックは角膜を手術するため、患者個人による差異はあるものの、合併症が伴う場合がある。中には深刻な合併症となる場合があり、後遺症として残る場合もある。良い条件の患者に有能かつ経験豊富な医師が手術を施した場合、深刻な合併症の起こる確率は1%未満と言われるが、これでも確率的には決して低いとは言えない